「不妊ルーム」物語

No.1 こまえクリニック「不妊ルーム」1年を振り返って

こまえクリニック「不妊ルーム」は、開設からはやくも1年になりました。私のこの試みは、こまえクリニックホームページ(HP)の「不妊でお悩みの方へ」というチャプター(章)からスタートしました。その後、この章は2000年3月に『こまえクリニック「不妊ルーム」ホームページ』として分離、独立しました。このHPの作成に当たっては、不妊の治療に携わってこられた看護婦さん、不妊サークルのHPを運営されている管理者の方々や、不妊治療のドクターからもアドバイス、ご意見をいただきました。また、同時にメールでの相談もスタートさせました。

私が不妊のカウンセリングを始めるにあたっての原点は、「赤ちゃんが欲しい」≠「不妊治療」という信念でした。「赤ちゃんが欲しい」・「不妊治療」の矢印の間に、不妊治療のベースキャンプが必要だとずっと考えていました。それで、カウンセリングをおこなうに当たって、不妊の患者さんの状況をより詳細かつ正確に把握することが大切だと考え、5ページ(現在は6ページ)からなる問診票を準備しました。この作成には、不妊サークルの皆さんのご意見やアドバイスを採り入れ、作成しました。もっとも、当初は患者さんのお話を聞いて、助言をしたり、別のドクターをすすめたりということをメインに行っていました。

私が、不妊治療の方へ一歩足を踏み込むきっかけとなったことがありました。かつて不妊治療を受けたことがあるという方が、カウンセリングにみえました。その方のお話を聞き、検査データなどを見せてもらったあとで、「年齢的にも、これまでの経過からも妊娠は期待できると思うので、もう一度不妊治療を受けてみてはどうか?」とアドバイスしました。すると、その方は、「子供が欲しい気持ちに変わりはありません。しかし、あの経験をもう一度するのかと思うと、不妊治療を受ける勇気がわいてこないのです。」と言われました。それで、その方には週に一度通院していただき、基礎体温表を見てアドバイスをしながら治療をすすめました。その方は、幸いにも3ヶ月後に妊娠に至りました。

「こまえクリニック」の不妊治療の特色は、漢方薬を積極的に使用することです。排卵誘発剤も漢方薬を併用することによって、効果が高まるという患者さんを何例も経験いたしました。また、私は何よりも基礎体温表が重要で、基本だと考えています。ですから、基礎体温表を正しくつけるところから指導しています。基礎体温表を正しく、根気良くつけてもらうと、鏡が自分の姿を映すように、あなたの身体の状態を映し出すようになってきます。基礎体温表のカーブがだんだん治療や指導でよくなっていくと、妊娠が近いなという気持ちにこちらはなります。これまでの私たちの努力の甲斐があって、「こまえクリニック」で妊娠される方もかなりの数になりました。それらの多くは、機能性不妊(原因不明不妊)とよその医療機関で診断された方や、黄体機能不全の方、そしてまだ不妊治療の世界に踏み込んでいない方々です。最近では、不妊治療の専門医療機関で人工授精(AIH)や体外受精(IVF)をおこなっても妊娠に至らず、「こまえクリニック」で妊娠された方もいます。

メールでの相談も、時間がたつにつれて増えてきました。その中には、明らかにセカンドオピニオンを必要としているものが多く、私の返信に対して、気持ちが楽になった、目から鱗が落ちたなどというメールを多く受け取るようになりました。最近、「不妊治療にはぜひセカンドオピニオンを」というわたしの記事が、「赤ちゃんが欲しい」という雑誌に掲載されました。それからは、私のもとに、手紙、FAX、電話、そして携帯電話のiモードを通しての質問も多く受けるようになりました。このことは、不妊に悩みながらも、インターネットにアクセスできない人が、どれだけたくさんいるのかということを私に教えてくれました。今私は、紙というメディアを通してアピールすることの重要性を痛感しています……。(つづく)

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