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不妊用語集

●高度生殖医療 【体外受精の移植胚に関する新ガイドライン】

体外受精に関して、2008年4月12日、日本産科婦人科学会総会において、大変重要な決定がなされました。それは、体外受精における「移植する胚の数」についてです。

 この総会以前までは、体外受精の後に「移植する胚の数」は、年齢に関係なく、「3個」までとされてきました。しかし3個移植すれば、当然三つ子となる可能性があります。実際、体外受精での妊娠において、双子が極端に増えてしまったこと、さらには三つ子もまれではないことが、産科医側から問題提起されていました。

 日本産科婦人科学会は、それを受け入れる形で新たなガイドラインが決定されたのです。新ガイドラインによると、体外受精の後、移植できる胚の数は、「35歳未満であれば1個のみ」、「女性が35歳以上」、もしくは「35歳未満でも、これまで2回の胚移植でも妊娠が成立しなかった場合、3回目より2個を許容する」という、大変厳しいものに改められました。

 (大牟田天領病院婦人科部長 吉田 耕治先生監修)

●不妊ルームはこう考えます

「不妊ルーム」の相談で、体外受精を経験された方、あるいは体外受精、顕微授精、人工授精などの高度生殖医療が視野に入っているカップルでも、ほとんどの方がまったくこのことをご存知ないのです。

 移植できる胚の数がぐっと制限されたわけですから、体外受精を受けても妊娠できる可能性が低くなったことは明白です。この新しいガイドラインに対応すべく、カップル側にできることは、”より高い技術とインフラを持った医療機関を選ぶ”ということに尽きると思います。

 また、新ガイドラインで、移植胚が1個もしくは2個となったことにより、これまでのようなロング法、ショート法のように、より多くの卵子の採取を目的とした強い排卵誘発は、その必要性が小さくなったといえるのかもしれません。

 私はこうした現状に対応すべく、「不妊ルーム」に「体外受精カウンセリング」を開設し、高度生殖医療が視野に入った患者さんにアドバイスを行っています。

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