「妊娠しやすいカラダ」インタビュー「妊娠しやすいカラダ」インタビュー
(12) 精子力

聞き手:ところで、二人目を妊娠しようと思うなら回数を少し考えてみようと。そして、多くセックスしたからといって精子は薄まるわけではない?

放生:絶対にないとは言えませんが、こういうことなのです。妊娠には何が必要かというと、1個の精子です。受精するのは1個なわけです。しかし、膣の中で99%以上の精子は死んでしまいます。卵管膨大部まで辿り着けるのは、数百です。最初2億?3億放出された精子のうち、卵子の近くに辿り着くまでには、ほんの数百に淘汰されているといわれています。ですから、最初放出される精子は、多くなければいけないのです。

 ところが、最近の精子の研究でわかってきていることは、精子の中でも運動率がどうかということです。つまり動かない精子は、受精できないわけです。運動能力の高い精子が、受精にむく精子だと。さらに最近は、その話が詰められていて、動きのいい精子の中でも、チョロチョロあちこちに行く精子ではなく、直進運動といって、真っ直ぐ向かっていく精子が、受精能力の高い精子だと最近考えられてきている。ある体外受精のうまいところで、体外受精になると精子の所見がもちろん重要なわけです。

 例えば、体外受精のために、当日ダンナさんが精子を採り、医者、医療機関側に提供します。そして、培養士が顕微鏡を覗いて、動きが今ひとつだとする。そうした場合どうするかというと、もう一度採るようにいうわけです。そうすると、例えば、最初採った1時間後に採ったとします。1時間後だから数は落ちていると思います。でも、2回目に採った精子は、ほとんど全部がフレッシュなわけです。運動率が高いわけです。こういう場合はほとんど2回目の精子を使います。言いたいことは、単に数がどうかということよりも、活きのいい精子がどれだけいるかということなのです。ですから、僕は連日してもあまり影響がないというのはそういうことからいうわけです。

聞き手:回数も多くやるから、活きがよくなるということでもないのですか?

放生:あるかもしれない。

聞き手:あるかもしれない。可能性はある。

放生:わからないですね。

聞き手:わかりました。

聞き手:精子のエイジングはないのですか?

放生:そこは大事なことで、精子のエイジングはないんです。その証拠に、70歳の役者さんが子供を作ったなどありますよね。どうして卵子はエイジングして、精子はエイジングしないのか。なぜこんな不公平なことになっているのかと。当然そういうふうな疑問というのが湧きます。それに対しての答えになるかどうかかわからないけれど、卵子というのは女性が生まれた時に、600万個ほどの原始卵胞を最初から持って、女性は生まれてくるのです。それが思春期になり、いわゆる二次成長で、女性ホルモンなどの分泌が始まると、卵子の成熟が始まり、毎月1個、排卵される。それが閉経まで続く。つまり元々あるものが刺激を受けて成長する。だから、その人とともに、卵も歳をとっていくのだということ。それに対して精子というのは、ほぼゼロから作られている。

聞き手:なるほど。

放生:それが時間的にせいぜい2ヶ月の寿命で、どんどん生産もされている。だから、精子と卵子は質的な違いがあるのです。

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