「妊娠しやすいカラダ」インタビュー「妊娠しやすいカラダ」インタビュー
(7) 通常の夫婦生活とは?

聞き手:先生のご著書にありましたもんね、2人目作りたいなら回数を増やせ、と。

放生:「不妊ルーム」に来ている人もそうだけど、結婚してすぐ一人目ができました。二人目がなかなかできない。二人目不妊と言いますよね。「不妊ルーム」に来る二人目不妊の人に、一人目ができたときと、二人目作ろうとしている現在の回数はどうかと聞くと、だいたい10人に8人が激減しているって言います。だからこれが不妊の原因を作っているわけです。しかし、婦人科に行くと、全く一人もできない人と同じ検査、治療が始まっていると。ただでさえ、二人目はカーブ(数)が減少しているところにもってきて、不妊治療をおこなうことによって、ますます0に近づいているわけです。その状況をこの本でピンポイントセックスになると書いたわけです。

聞き手:その日だけってなっちゃうわけですね。

放生:そうなんですね。

聞き手:なんか、あのー、あんまり回数をやらない方が妊娠率が高まるっていう俗説みたいなのがあるじゃないですか。

放生:それはうそです。 

聞き手:精子が薄まるって... 。何となくそれが意識の中に残っている方がいるのでは?

放生:そこが大切なんです。何が常識かということが。つまり、日本産科婦人科学会の定義もあいまいで、「通常の夫婦生活をもって2年間妊娠しなかったら不妊症」という。"通常"とは何をもって"通常"というかということです。月に1回しかしない夫婦も、自分達は通常だと思っているわけです。月に10回する夫婦も、自分達は通常だと思っている。なぜかというと、人の寝室を覗けないからです。みんな比較はできないから、みんな普通だと思っている。

聞き手:先生は短いフレーズで、不妊を定義されるときはなんておしゃっているんですか?

放生:これは、「不妊と思ったら不妊」だと思うんですね。

聞き手:ああ。欲しいのにできないという状況。

放生:そう。つまり、欲しいのにできないという状況。だけどそれは感受性の問題でもあり、認識レベルの違いもある。医者の立場からすると、なんらかの物差しを作らないことには、治療や検査の段取りということもありますから。今言ったように非常にバックグラウンドが様々なんです。たとえば、月に1回しかない夫婦が、2年間妊娠しなかったから不妊だといえるでしょうか。また、来月から10回できるかというと無理ですよね。それも一つの現実としてあると思うんですね。

聞き手:ああーー。

放生:結婚するといやになるというかな。だから子供ができなくなる。それに書いたと通りで、40年前を考えればいいのであって、40年前だと結婚するまでしなかったわけですよ。

聞き手:確かにそうだわね。ハネムーンベイビーが当たり前のような。

放生:それで、今はそういう時代じゃないですから、"結婚がセックスを減少する契機"になるわけです。それで、結婚する前は避妊しているでしょ、避妊を止めると子供ができなくなるという状況になっているのです。

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