「妊娠しやすいカラダ」インタビュー「妊娠しやすいカラダ」インタビュー
(3) 基礎体温表からわかること

放生:基礎体温表のことについてお話しします。今、不妊治療の現場では、その不妊治療の医師が基礎体温表を無視する、あるいは見向きもしないという訴えをよく聞くわけです。ところが、基礎体温表は、世界で日本が唯一といっていいくらい、婦人科診療に用いられている国なのです。唯一とはいいすぎかもしれないですが、ほとんどそれに近い国です。

基礎体温表は、ゆうに50年以上の伝統があります。基礎体温表を日本女性が自ら活用し始めてからです。そういったものが、婦人科臨床の現場では無視されて、風前の灯火みたいな状態になっている。しかし、僕の印象としては、基礎体温表と排卵日検査薬を組み合わせるだけでも、明らかな原因がなければ、かなりのカップルが妊娠できます。これが『新・妊娠レッスン』の主張でもあり、『妊娠力』の主張でもある。  ここに最近妊娠した人の基礎体温表があります。「不妊ルーム」では、基礎体温表はパスポートという言い方をして、毎回持参してもらっています。この人は、3年ぐらい前に「不妊ルーム」に通って子どもが産まれました。二人目がほしくなり、また来られたわけです。そして幸いなことに、また妊娠されました。このケースの場合、一回目とほぼ同じことをやりましょうということで、おこないました。

基礎体温表(例)

(基礎体温表を見ながら)「不妊ルーム」のやり方としては、ここに日付と生理周期を書いてもらいます。一般的な使い方です。生理があったら×印。セックスがあったら○印です。そして基礎体温をつけていってもらう。ここまでは普通ですね。「不妊ルーム」の特徴というのは、例えば、薬を使ったらこういう風に帯グラフみたいに線を引いていく。漢方薬はだいたい長期間服用するので線が帯みたいになります。あるいは、排卵誘発剤というのはだいたい5日間使うことが多いのです。

基礎体温表をこういう使い方をすると何が良いかというと、薬を使ったことによって検査所見の数値の推移がわかるということです。さらに基礎体温が改善したかどうかわかるということです。例えば、この人は典型的な黄体機能不全だと思います。黄体機能不全というのは、高温期の黄体ホルモンの値が低いわけですね。黄体ホルモンは基準値を設定することは難しいけれど、高温期に最低でも10は欲しいですし、15以上あればいいかなと思います。でも、この人を見ると3.2しかないわけです。これでは、妊娠は難しいと判断し、次の周期に排卵誘発剤を使いました。排卵誘発剤を使うと、だいたい黄体ホルモンの値は改善します。

基礎体温表は長続きしないと、問題がでてくるわけですが、それはやはりモチベーションの問題もあると思います。どう動機づけするかということですね。中には4年も5年も毎日つけている。基礎体温をつけること自体が目的化されてしまう。つけることによって、それをどう活用していくのかが、基礎体温表リテラシーです。こういう使い方をすると、動機づけがしっかりしてくる。そういうふうに思うのです。

聞き手:例えば、医療機関に行っていない一般の方が、基礎体温表をつけてみようと思った場合、薬は出てこないことになるのですが、、、。

カウンセリング
カウンセリングのご予約はこちらからどうぞ  匿名による無料メール不妊相談を受付中です  お問合せはお気軽にどうぞ

△ページの先頭へ戻る