「妊娠しやすいカラダ」インタビュー「妊娠しやすいカラダ」インタビュー
(2) 男女雇用機会均等法と妊娠

聞き手:年代的には、このベースキャンプの治療を受けるのは30代の方々?

放生:30代が多いです。「不妊ルーム」は、20代であれば、8割が妊娠します。

聞き手:20代で8割。

放生:全体では5割はいかない。4割7分ぐらいだと思うのです。「不妊ルーム」に来る人の平均年齢はとったことがないけれど、34?35歳くらいだと思います。今、エイジングの問題を考えています。エイジングと「男女雇用機会均等法」は、切っても切れない関係にあると思います。つまり、あの法律により、女性の仕事に対するモチベーションが高くなったと思います。

法律が施行されたことによって、昇級も賃金もほぼが均等化されて、職場への女性進出が進んだ。ところが雇用機会均等法というのは、逆の言い方をすると、労働の量と質の均等化ももたらした。チャンスも増えたけれど、責任も増える。同じお金をもらうのなら、同じことをやってもらいます、というわけです。例えば、深夜労働禁止条項など撤廃されたりなど。結果として、その法律というのが女性にとって「逆ネジ」になっているような部分もあると思うのです。つまり、子供を作るという環境が難しくなっているということが間違いなくあると思うのです。

職場で高いポジションにある女性が、「不妊ルーム」に相談にくる。例えば、その人が39歳なわけです。「不妊ルーム」で、できれば自然に妊娠したいと言ってくる。つまり、僕が何を言いたいかというと、"子供というのはいつでも欲しければできるんだ"という認識を、多くの女性がもっているということです。学歴、職歴は関係ないのです。こういう常識的なことが、わかっていないという現実に直面するわけです。

聞き手:それは辛いですね。

放生:女性はエイジングということを意識してほしい。つまり、ある人がいった言葉としては、さっきのこういう雇用機会均等ではないけれど、「女性の結婚の適齢期はなくなった」と。結婚適齢期がなくなったかもしれないけれど、"妊娠の適齢期"は存在する。なぜなら人間も、動物の一種だからです。ですから、中身は変わらないということですね。ただ、非常にデリケートな部分もあると思います。

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