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不妊症とは?

「不妊症」とは、どのようなことをいうのでしょうか? また、「不妊」と「不妊症」とは、どう違うのでしょうか? こうしたことをここで解りやすく説明してみたいと思います。

日本産科婦人科学会では、「結婚して通常の夫婦生活を持って、2年間妊娠しなければ不妊症」という一応の定義のようなものを示しています。しかし、女性の結婚年齢が年を追うごとに高齢化して、不妊治療開始年齢もそれに伴って上昇するにつれて、こうした定義は現在、医療の現場で有名不実のものとなっています。

私が思うに、「子どもができづらいな?」とカップルが思った時点が「不妊」であり、それに対して医学的なアプローチが必要とする状態を「不妊症」と考えるのが、現実に即していると思います。そして、ほとんどの場合、「不妊症」には、男性にも、女性側にも、子どもができづらいという自覚以外に、身体上の明確な症状が見られないことが大きな特徴です。

不妊症の原因は男女半々

実際に医療機関のドアをノックすれば、子どもができづらい原因を解明すべく、検査が始まります。そして、男性側に原因がある場合が4割弱、女性側にある場合が4割強、両方にある、もしくは原因が特定できない場合が2割と考えてください。「子どもができなければ女性が悪い」などと言うのは、全く実状に即していないことであり、男性因子による不妊症がとても多いということは、知っておいてください。

検査を行い始めれば、女性の検査はキリがないといってもよいくらいですが、セックスが成立するカップルにおいて、男性側の検査は精液検査のみということになります。男性は、精液検査を行って異常がなければ。太鼓判となるわけです。

不妊症に関連する病気は?

明確な症状の見られない、この「不妊症」という病気において、検査を進めていくと、どのようなことが見つかるでしょうか? 超音波検査を行えば、子宮筋腫が無いかどうかということが、簡単にわかります。子宮筋腫はできる場所と大きさにもよりますが、子宮の内側にできる粘膜下筋腫の場合は、不妊の原因になります。また、子宮筋腫は、貧血がきっかけに見つかることも多くあります。

そして、最近増えている感染症として、クラミジア感染症を挙げることができます。この病原体に感染しても、ほとんどの場合、何の症状もありません。しかし、女性の生殖器に居座ったクラミジアは、本人が知らないうちに炎症反応により、卵管閉塞という大きな問題を起こします。ですから、クラミジア感染症既往のある人は、子宮卵管造影検査を行うことがとても大切です。

また、子宮内膜症は、不妊の検査の過程で、よく見つかる病気です。子宮内膜症とは、子宮内膜が異所性に増殖する病気です。子宮内膜症の場合、性交痛、月経困難症などという自覚症状がきっかけで、発見されることもよくあります。不妊に悩んでいる女性の1/3に内膜症が見つかり、子宮内膜症の患者の、2人に1人が不妊に悩んでいるという統計もあるくらいに、内膜症と不妊症は切っても切れない関係にあります。
内膜症を直す一番の近道は妊娠です。タイミング法排卵誘発剤などの相談もいたします。

しかし、女性の結婚年齢が高齢化するにつれて、不妊の最大の原因となっているのが、卵子のエイジングという問題です。人が毎年1つずつ歳をとっていけば、卵子も年を追うごとに老化が進み、年齢の高い女性は、排卵されても、卵子がうまく精子を取り込むことができなかったり、受精卵が子宮の中で育っていくことが、段々難しくなってくるのです。

こまえクリニック「不妊ルーム」はこんなところです

不妊症に悩む女性は、通常産婦人科で治療を受けることが多いのですが、私は内科医としての立場から、クリニックに「不妊ルーム」というものを開設しています。「不妊ルーム」では、最初にカウンセリングを行い、希望される方には、漢方薬などを用いたフォローアップによって、2012年10月までに1500名近い女性が妊娠に至っています。また、不妊治療が必要となった場合、どこの医療機関で治療するかということがとても大切ですが、「不妊ルーム」では、セカンドオピニオンの提供とともに、信頼できる医療機関の紹介を積極的に行っています。

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